週1の週ブラッシングで新陳代謝を促進

髪は年齢をそのまま表し、人の印象を大きく変えるパーツといっていいものです。ごろ、髪にどのようなケアをしているでしょうか。
おそらく、顔のお手入れは念入りに行っていても、髪や頭皮を丁寧にケアしている人は、少数でしょう。実は肌と同じく、お手入れを怠った頭皮はダメージを受け、乾燥や荒れを招くのです。

実際、近年はカラーリングや白髪染めが、手軽にできるようになった分、髪や頭皮は大きな打撃を受けているのです。そのため、ヘアケアに手抜きをしている人ほど、そのツケとして、近い将来、抜け毛や薄毛などのトラブルに見舞われやすくなります。

では、若くて健康な髪を保つには、どうしたらいいのでしょうか。そのいちばん重要なポイントは、「頭皮をきれいな状態に保つ」ことです。

皮膚は新陳代謝によって、およそ28日周期で、表皮が新しく生まれ変わります。これは頭皮も同じです。
ところが、年齢とともにその周期がだんだん延びていき、70代や80代にもなると120日くらいになってしまいます。

すると、頭皮から古い角質がはがれ落ちずに分厚くなり、毛穴が詰まってきます。そのため髪が細くなって薄毛になったり、脱毛が起こったりするのです。

こうしたトラブルを防ぐには、ブラッシングがとても有効です。それは、単に古い角質を取り除くだけでなく、新陳代謝を促進する効果もあるからです。

ブラッシングは週に1回、気持ちがいいくらいの力加減で、生え際から後ろに向かって行います。ブラシは、毛先が丸いものや、イノシシ毛などの柔毛が最適。低刺激のシャンプーを髪に泡立てているとき、あるいはシャンプー前の髪が乾いているときに行いましょう。
ただし、パーマやカラーリングしたての髪はダメージを受けやすいので、最初の1週間は避けてください。

肌の弱い人や頭皮に傷のある人も、むやみなブラッシングは禁物です。また、頭皮や髪を健康に保つには、洗髪の仕方も大切です。

ヘアサロンで洗髪すると、髪がしっとりまとまるように感じたことはありませんか。それは、美容師は正しい洗髪法を知っているからです。では、プロの技にも匹敵する洗髪法をご紹介しましょう。
  1. シャンプー前にl「3分、髪 に水分をたっぷり含ませるよう にかけ湯をします。これによ り、シャンプー時の不要な摩擦 をおさえることができます。 しん シャンプーが髪の芯に入り込んで、栄養分まで洗い流してしまうのを防ぐ効果もあります。
  2. きめ細かい泡を立てやすくするため、毛玉を持ってきゅっと絞り、適度に水を切ります。
  3. 皮脂の多い耳の周りから、指の腹を使って軽く円を描くように、マッサージ洗いをします。後頭部は頭皮を軽く上に持ち上げるような要領で、徐々に上に移ります。
  4. メレンゲのような泡を、髪全体に広げ、キューティクル(髪
    の毛の表皮を構成する物質)をはがさないよう、優しく泡で包み
    込むように洗います。
  5. 顔の周りから後頭部にかけて手で泡を切り、頭皮→胃髪の順でしっかりと洗い流します。

この洗髪法で着目していただきたいのが、マッサージ洗いのプロセスです。頭皮は筋肉がないため全く動きません。動かないので、ほうっておけば代謝が悪くなり、薄毛の原因となります。それを防ぐため、毎日の洗髪時に順番どおりマッサージ洗いをすることが役立ちます。

毛穴に詰まった汚れが浮き出てくる

また、中高年のかたは、シャンプー剤にも要注意です。一般に500円くらいで売られているシャンプー剤は、泡立ちがいいかわりに、洗浄力が強すぎるという欠点があります。

そのため、長時間シャンプーをつけていると、皮脂を取りすぎてしまいます。すると、逆に頭皮は皮脂を補おうとしてオイリースキン(脂症の肌) になり、毛穴を詰まらせることになるのです。

そこで、こうしたシャンプー剤を使うときは、ショートヘアなら30秒〜1分、ロングヘアなら1分半〜2分と洗髪時間を短くし、その倍くらいの時間をかけて、しっかりとすすいでください。頭皮がオイリースキンでない人で、1日家で過ごして汗もかかなかったら、シャンプー剤を使わず、お湯ですすぐだけでもかまいません。

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